入院について
入院の対象となる方
当院の緩和ケア病棟では、がんの進行に伴う苦痛症状をやわらげ、
患者さまとご家族がその人らしく過ごせるよう支援しています。
以下の条件を満たす方を入院対象としています。
【入院基準】
- がんと診断され、手術・抗がん剤治療・放射治療・ホルモン療法等の治療の対象ではない、もしくは積極的治療を希望していない方
- がんによる身体的・精神的社会的・スピリチュアルな苦痛があり、医師により緩和ケア治療が必要と判断される方
- 患者さまとご家族が緩和ケア病棟について理解し、入院を希望される方
患者さま本人の意思確認が困難な場合は、ご本人の意思を代弁できるご家族が入院を希望している - 患者さま及びご家族が、病名・病状を理解している方
患者さまが病状を知らされていない場合でも、本人が説明を希望された場合には、必要に応じてお話しすることをご家族が同意している - ご家族や介護にあたる方の休養(レスパイト)を目的とした短期入院も可能
入院のご相談
入院に関するご相談は「地域連携室」にて承っています。
患者さまご本人やご家族の方からのご相談はもちろん、入院の対象や費用、手続き、退院後の療養先など、入院に関わるさまざまなご相談に対応しています。
【地域連携室へのご連絡】
※日曜・祝日を除く
入院費用について
入院費用の主な内容
緩和ケア病棟の入院にかかる費用は、大きく分けて「医療費」「差額ベッド代」「食事代」「日用品・消耗品のレンタル」の4つです。それぞれの概要と注意点についてご案内します。
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①入院費(医療費)
緩和ケア病棟の医療費には、健康保険が適用されます。
自己負担割合(1割・2割・3割)に応じて費用が発生しますが、疾患によって異なります。
※高額療養費制度を利用することで、一定額を超えた自己負担分は払い戻しを受けられます。 -
②差額ベッド代(特別療養環境室料)
当院の緩和ケア病棟は、全22床すべてが個室です。
部屋の広さや設備に応じて、以下の差額ベッド代がかかります。室料(1日) 室数 主な設備の違い 広さの目安 0円 11室 バストイレなし
または ユニットバス約14㎡~以上 17,600円 7室 ユニットバス または
バストイレ付き22.5㎡~以上 19,800円 2室 バストイレ付き 約32㎡ 24,200円 1室 バストイレ付き・
前室あり約39㎡ 26,400円 1室 バストイレ付き・
前室あり・南向き約39㎡ •特別療養環境室料は、入室または退出した時間にかかわらず1日あたりの料金となります。
•個室料金は健康保険の適用外です。
•特別療養環境室料は、高額療養費制度の対象外です。
•特別療養環境室のご利用は、状況によりご希望に添えない場合があります。 -
③食事代(食事療養費)
入院中の食事は、健康保険の規定に基づき、1食ごとに定額の自己負担が発生します。
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④日用品・消耗品のレンタルサービス ※必要に応じて
入院生活に必要な衣類・タオル・日用品などを、日額制でレンタルできるサービスを導入しています。
ご家族の洗濯や準備の負担を軽減し、衛生的にご利用いただけます。- ■CSセット:
- パジャマ・肌着・タオル類・洗面入浴用品・日用品一式
- ■紙おむつプラン:
- 必要に応じておむつや尿取りパッドを含むセットをご用意
※詳細な金額・内容については、 地域連携室までお問い合わせください。
高額療養費制度
高額療養費制度をご利用いただくことで、医療費の自己負担が一定額を超えた場合に払い戻しを受けることが可能です。
詳細は、ご加入の健康保険組合・保険者にご確認ください。
【参考】参考:他施設・在宅療養の費用目安
緩和ケア病棟での費用がどの程度かをイメージしていただくために、全国的な平均的目安を示します。(2025年時点) ※当院の費用とは異なります。一般的な費用目安となります。
| 形態 | 月額の目安 | 日額の目安 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 緩和ケア病棟(病院型) | 約3万〜15万円 | 3,000〜6,000円 |
医療保険が適用され、治療費は保険の自己負担分。 個室代などは別途必要です。 |
| 介護施設型ホスピス | 約15万〜30万円 | 5,000〜10,000円 | 施設利用料と介護費用が中心。医療行為は限られることが多く、自費負担が比較的多めです。 |
| 在宅ホスピス | 約5万〜15万円 | 1,500〜5,000円 | ご自宅での療養。医療・介護サービスの利用頻度や内容によって費用が変動します。 |

入院までの流れ
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かかりつけ医にご相談
入院をご希望の際は、まず主治医にご相談ください。
主治医にて診療情報提供書・血液検査データ・画像資料(入院中の方はADL表)をご用意いただきます。 -
地域連携室にご連絡~書類送付
お電話にて事前にご連絡のうえ、医療機関から必要情報をFAX(郵送)いただきます。
書類確認後、地域連携室からご連絡いたします。【地域連携室へのご連絡】
地域連携室直通 042-338-8319病院代表 042-338-8111相談受付時間 月~土曜日 9:00~17:00
※日曜・祝日を除く -
緩和ケア外来の予約・受診
外来は 月・火・木・金の午後 に実施しています。(緩和ケア外来についてはこちら)
医師との面談後、看護師や医療ソーシャルワーカーとご相談いただき、方針を確認します。 -
院内審議会にて入院判定
医師・看護師・ソーシャルワーカーなどで構成される審議会において、入院の適否を総合的に判定いたします。
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入院日の調整
すぐに入院(転院)を希望される場合には、緩和ケア外来後にベッドの調整を開始します。
他の医療機関に通院中の方や自宅療養中で経過をみながら入院を検討されている場合は、
ご希望のタイミングでご連絡ください。
※夜間および日・祝日の入院には対応していません。
退院について
緩和ケア病棟での入院は永続的なものではなく、症状やご本人・ご家族の状況に応じて退院を検討します。
症状が安定して在宅療養や他施設での療法が可能な場合には退院を検討し、
必要に応じて医療・介護機関と連携しながら支援を続けます。
【退院基準】
- 患者さま、ご家族が退院を希望された場合
- 症状が緩和され状態が安定し、緩和ケア病棟でのケアが必ずしも必要でなくなった場合
- がんに対する積極的な治療を希望された場合
- がん以外の病気の治療を優先する必要が生じた場合
レスパイト入院について
当院では、緩和ケアとしての入院以外にも、在宅療養中の患者さまを一時的に受け入れる「レスパイト入院」にも対応しています。これは、ご家族の介護負担を軽減し、安心して休息をとっていただくための仕組みです。
- 対象となる方: 褥瘡処置・痰の吸引・麻薬の管理・胃ろう・気管切開・点滴・在宅酸素療法を行っている方
- 入院期間: ご要望に応じてご相談のうえ決定します。
- 入院費用: 保険の負担割合や区分により異なります。
- お申し込み・お問い合わせ: 月〜土 9:00〜17:00