診療科目 がん治療・がん免疫療法 リンパ浮腫・ケア外来 緩和ケア
人間ドック 検診・検査案内 看護部


新年のご挨拶

病院長 米戸 敏彦

皆様新年あけましておめでとうございます。
昨年は日本各地の災害が非常に多く、大変な一年間でした。微力ながら聖ヶ丘病院も被災された方々、地方の復興をお祈りいたしております。
一方でがんに対する免疫チェックポイント阻害剤の開発により、免疫療法を確立された本庶教授のノーベル賞受賞という素晴らしい快挙もありました。当院で開院以来一般診療とは別に免疫療法も一貫して続けてまいりましたが、去年はがんの治療法として手術、抗がん剤、放射線治療と続く第4の治療法としての免疫療法が初めて公に認められた年でもあります。

外科治療は腹腔鏡、胸腔鏡といった内視鏡手術が著しい進歩を遂げています。しかし侵襲度は確かに低くなりましたが、がんそのものに対する治療成績を画期的に上げているわけではありません。また抗がん剤による治療も分子標的剤など様々な新薬も開発されていますが、進行がんの根治や生存率の大きな改善に至るにはまだほど遠いのが現実です。したがって従来の標準的治療で治る方が増加していることは事実ですが、再発された方々や高度進行症例の方々に対して我々医療者はまだまだ無力であると実感せざるを得ません。しかしここに来て免疫療法を従来の治療に組み合わせることによる相乗的な抗腫瘍効果が期待できるようになりました。もちろんまだ開始段階であり楽観的な予想は厳に慎まなくてなりませんが、大きな希望の灯であることは間違いありません。今後、当院では附属研究所と共同で遺伝子解析をより充実させて、患者さま個人個人にベストな治療法(プレシジョンメディスン)をご提供できるように努力してまいります。

また当院では再発・進行がんに対してはがんの種類は問わず治療をしておりますが、初発がんの治療に関しては日本乳癌学会認定関連施設でもあることより当地域の乳がんの症例が多く、今後も乳がんに関しては、診断、治療(手術、センチネルリンパ節に対するOSNA法による遺伝子診断、抗がん剤治療、内分泌治療、Oncotype DXを用いた遺伝子解析)また術後のリンパ浮腫におけるケアに至るまで、よりいっそう尽力していく所存です。

さらにがん終末期における緩和治療・ホスピスに関しては皆様に一定のご評価を頂いておりますが、より高いレベルの治療、看護を提供してまいりたいと考えております。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。